葬儀の窓口(葬儀Q&A編)

A結論から言うと決して流行っておりません。一部のマスコミやメディアが取り上げているだけです。単純に「流行(はやり)」という言葉や体裁だけでは思い通りにできない世界でもあります。

実際に通夜なしの「一日葬」を行いたいと要望されていた遺族が、菩提寺さんに反対され通夜・葬儀を行う式に変更された葬家も多いです。同様に「火葬式」「火葬だけ」の要望であっても菩提寺さんからの意向で「家族葬」を営むケースも見受けられます。

どうしても「一日葬」「直葬」を行いたいのであれば、菩提寺の了承を得ておくことが必須になります。

A一言で言うなら「葬儀一式の専門家」になります。葬儀セミナーで「葬儀社自体知らない」という方が最近増えて驚いております。昔を知っているお年寄りが少なくなっている為でしょうか。

病院等で人が亡くなり、自宅までの搬送から始まり、火葬場の手配・式場手配・祭壇設営・式場設営(幕や照明設備やアンプ等)・遺体の処置・通夜告別式の司会進行・仕出し料理の手配・供花供物の手配・お返し物手配・霊柩車マイクロバス手配・・・・・等々

「葬儀」に関すること一切合財を手配したり、葬儀のアドバイザーとしての「黒子」が葬儀社です。やり直しの利かない葬儀ですから、事前にいい葬儀社を探しておくことをお勧めします。

Aポイントを3つ紹介します。

  1. 通夜・葬儀の開式時間を目標に参列する
  2. 通夜ぶるまいの席では、同窓会と勘違いしない
  3. 通夜だからといって、長時間居座らない。

(1)に関しては、閉式直前や出棺直前に参列されても、法話中や遺族のお別れ最中など「焼香」が出来ない場面があるという理由です。

(2)に関しては、本来「故人を偲ぶ場」であり想い出話をし、故人を回想する個人の大切な時間なのです。そこで、大声で笑ったり騒いだりすると、お寺様・ご遺族親族には「不愉快」でしかありません。

(3)に関しては、とくに若い会葬者に当てはまるのですが、通夜が終了し翌日の告別式に備えるご家族の気持ちを察せず、21時を過ぎても仲間とおしゃべりしたり、22時過ぎに弔問に参列されると、遺族達は非常にストレスになります。

最低限の作法や恰好などの常識は必要ですが、それ以上に残された遺族を思いやる心掛けがあれば大丈夫です。

A葬儀を行う上で、「菩提寺」はとても大切なキーワードです。分かり易く言うと「菩提寺」とは生前・先祖代々お付合いをしている寺院のことを指します。或いは「お墓」を管理している寺院です。

最終的に葬儀が終わった後、お骨はどこに納骨するか?という点で「菩提寺」になるわけです。ですので、葬儀を行う際には「菩提寺」から住職を招かなければなりません。つまりは、葬儀の日程を決めるにあたり「菩提寺」のご都合というものがとても大切なのです。
但し、菩提寺がない場合でも「葬儀」自体は行うことが可能です。

Aよくある話です。先ほどのQにありました「菩提寺」がない葬家です。でも葬儀の際には「仏式」で行いたい!という場合は、まず先祖代々の宗旨を調べていただきます。そして、その宗旨の寺院を通夜・葬儀に招いて読経をしていただきます。

寺院は葬儀社でお付合いをしている寺院、或いは付近の寺院を紹介していただくのです。当然「お布施」は発生しますが、葬儀だけのお付合いとなります。しかし、そのお寺さんを気に入れば、49日法要や1周忌の法事など後々長いお付合いをする方もいらっしゃいます。

A自宅が狭いということは、自宅葬が出来ないということか?故人を安置できない?という事だと思います。自宅葬が出来ない家は近年増える傾向ですが、式場を借りれば済みます。

しかし、故人を安置できるスペースがないと、病院から自宅へ搬送ができません。このような場合は、霊安室がある式場や安置室を備えている葬儀社へ直接搬送しなければなりません。その事を予め想定できる場合は、事前に霊安室の完備している葬儀社選びが必要となります。

A家族葬とは、家族のみで故人を偲び送り出すことです。遺言は故人の最後のメッセージになるので尊重すべきことです。ですが、一点だけ注意がございます。

故人が会社の役員だったり、外交的な性格で多くの方と親交がある方でしたら「一般葬」にすべきです。理由としては、葬儀直後から自宅が大変なことになるからです。

実際に訃報を後から聞いた人々が、供花供物など持参されお線香を手向けに来ます。それが何十人、何百人と来て、お骨を安置している部屋が供花供物で埋まってしまう状況になってしまったのです。また、そうした会葬者の対応のため、一歩も家に出れなくなって遺族が困り果ててしまいました。会葬者は悪気なく故人を想い訪れる訳ですから、遺族は拒否できませんでした。

このご遺族の一言「遺言通り家族葬にしたけど、やっぱり一般葬にして送ってあげれば良かった」という言葉が印象的です。遺言は故人の想いが詰まっているのですが、法的効力としては

  1. ①相続に関すること
  2. 財産の処分に関すること
  3. 家族関係に関すること

となっていますので、葬儀の形式・内容に関することは、残された遺族の判断に委ねられます。

「家族葬」で済ませるか?それとも一般葬として広く告知してご縁のある皆様で故人を送り出すべきか?ご家族、若しくは葬儀社など信頼できるパートナーとよく相談して決めて頂ければと思います。やり直しのきかない葬儀ですので。

A貯金があれば問題ないと思いますが、それでも「貯金は子供たちに!」と想う人も少なくありません。そういう方には、まず「生前見積り」をしてから「葬儀保険」をご案内しております。

まず、どのくらい金銭的負担がかかりそうなのか?シミュレーションが必要です。葬儀社にて葬儀の規模から見積額を出してもらいます。そして、その金額相当の死亡保険金が出る葬儀保険などを検討します。

しかし、生命保険は活用するにも「審査」がありますので、大きな病気をかかえている方は当然、持病のある方は保険に入れない場合もあります。但し、そういった心配のない方は、早めの対策という意味では有効ではないでしょうか。

ご相談・ご質問

葬儀の手続きが分からない。相続について詳しく知りたい。散骨って何?など、葬儀や相続についてご不明・ご心配な事がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。営業的なスタンスは一切行いませんので、ご安心下さい。